実銃においては弾をまっすぐに飛ばす工夫があります。
銃身内に山と谷のミゾを掘り、ここを弾が摩擦通過する事により回転が
与えられます。
ライフリング=施条といいますが、16世紀に発明されました。
これにより命中率が飛躍的に向上し当時は問題となりました。
余談ですが、
ゴルフボールは球体ですが表面にくぼみ(ディンプル)があることにより
背面の空気の荒れが制御され その球速や直進性などを保持しています。
BB弾に置き換えると同じ原理ですが、ちとコスト的に無理な現実がありますね。
やがて弾は初期の装填しにくい丸形からドングリ型へと小型化し発砲の時に
底部が膨張しライフリングに食い込みながら回転していくように基本改良されました。
現在実小銃でおよそ4本~6本刻まれています。
よく映画などで 弾の線状痕(旋条痕)を照会するとか言葉を耳にしますが、
このライフリングによりできた違いを判定するという意味です。
銃個々の指紋のような意味合いにとれます。
誰の所有者より すでに犯罪に利用されていないかの履歴調査が主体です。
しかし余程の発射弾数がない限り個体差で この違いはほとんどありません。
まして新銃ほどこの違いはほとんど出ません。
銃は悪用すると重大な事件を引き起こしますので これらの抑止効果を
狙って予め登録をさせて 犯罪予防の周知をさせる目的があるわけです。